Kindle で図書館から本を借りる
サンフランシスコの市立図書館 San Francisco Public Library (SFPL) では eブックの貸し出しも行っている。このeブックサービスを提供している Overdrive が Kindle ユーザへの貸し出しにも先日(といっても2ヶ月くらい前だけど)から対応している。
Kindle ユーザといっても実際に Kindle 端末を持っている必要はなくて、iOS や Android の Kindle アプリ、またウェブブラウザで動く Cloud Reader でも読むことが可能。費用は当然無料、貸し出しは3週間が最長で、延長はたぶんできない。
まずは SFPL のOverdrive サイト に行き、会員番号とPINコードでログインする。検索やランキングなどから本を探すことができ、正直あまり品揃えがいいとは言えない。基本的には英語の書籍が中心だけど、中国語の書籍も結構あるようだ。もちろん日本語の書籍は見つからない。(ちなみに実際のSFPLでは、ジャパンタウンのはずれにある Western Addition にいくと日本語の小説、漫画などが豊富に揃っている)
書籍によっては Adobe DRM つきの ePubのみ対応で、Kindle に対応していないものもあるから注意が必要。
電子書籍なのに在庫の数が決まっているのはちょっと面白いけど、まあ無制限にしてしまったら本を買う理由がほとんどなくなってしまうし、いたしかたないところかな。人気のある本は割り当ての数もおおいけど、待ち行列も長い事が多い。在庫がない場合はDigital Hold (予約) をいれておくと、入荷したときにメールが飛んで来る。
メールが来たら3日以内にログインして、貸し出しの作業をしないと expire するよ、というようなことが書いてある。
サイトにログインしたら、本をチェックアウトして Get Kindle というところをクリックすると、Amazon Kindle 側のサイトにとばされて、
通常のKindle e-book と同様に、シンクするデバイスを選んでチェックアウトする。もちろん、ここで選んだ端末にデフォルトでプッシュされるというだけで、貸し出し期間内であれば、他の対応している端末からも Archived Items からいつでもダウンロードすることが可能だし、Whispersync で読んだ場所をシンクしてくれるので、便利。
このように Cloud Reader からも読むことができる。ひとことで言うと、実際に Kindle Store で買った本と使い勝手(読み勝手?)はまったく変わらない。
同時に借りることができるタイトルは10個まで、個別のタイトルは3週間までという制約がある。あまり品揃えもよくないし、人気のある本はだいぶ待たないと借りることができないが、予約をいれておいて、思い出した頃に在庫がはいって、ブラウザからの簡単な操作でKindle ですぐ読める、というのはほんとうに便利。実際、返却のために図書館に行く必要すらないのは助かるw
先日 Amazon Prime 対象者向けに Kindle Lending Library というのも始まっていて、こちらのほうが人気作のカタログは多いのだけど、借りれる本が月に1冊、という制約はちょっと残念。まあ、そんなにたくさん同時に借りても積ん読(実際に積むわけではないが)になるのが増えるだけなので、これくらいがちょうどいい数かもしれないね。
ちなみに Kindle Lending Library は実際に Kindle の端末 (Touch, Fire 含む) を持っているユーザが対象で、iOS/Android/Cloud Reader のアプリから借りることはできないようだ。